先ほどの記事で、3日目あたりの本の分配のところで「分配の手順のほうはすごく普通で、と書きましたが、実は普通でない分配をやったことが何度かあります。ちょっとパズルっぽいやり方です。
必要なものは金額の一時的記憶力(メモをとるのもよい)、数学的な能力(計算力より計算結果を素直に納得するほう)かな、こんな感じの。
AさんBさんCさんの3人がいます。AさんはBさんから1万円借りています。BさんはCさんから2万円借りています。CさんはAさんから3万円借りています。ここで、3人は貸し借りを清算することにしました。Aさんは「Bさん、Cさん、2人ともオレに1万円を渡してくれ、それで貸し借りは清算だ」と言いました。
実際に上の囲みの「清算」はそのとおりなのですし、疑問に思っても例が単純なのでちょっと試算して納得できると思います。うちらがやってた分配時もこれを複雑にしたようなやり方でお金をやり取りしていました。
分配する側は、本の値段を示しながら頼んだ人に本を渡します。このとき直接お金のやり取りをしないで、金額の貸し借りとして覚えておきます。たとえば、500円の本を3人に渡したのなら、渡した側は「1500円の貸し」、受け取った側は「500円の借り」とします。誰に対しての貸し・借りというのはここでは意識しなくてもいいです。
本の分配が終わると、各人が「差し引き○○円の貸し」とか「○○円の借り」という感じになっています。そこで「貸り」になっている人がお金をその場に払って、「借し」になっている人がそこから回収するという次第です。うちらでは差し引き方式とよんでいます。
- 利点は
- お金の移動が最低限なので、分配中に「え、みんな千円から?お釣りが足りないよ。誰か両替できる?」ってことがすくない
- お金の移動が最後に一回で終わるので、分配にかかる時間が短い
- 欠点は
- ややこしい(説明に納得してくれない場合がある可能性も)
- 計算ミスがあって最後にお金が足りなくなったりあまったりしてもまず原因がわからない
- つまり、故意に借りを少ないといってしまうようなことがあっても判らない、本人のモラル次第
というわけですので、意外と欠点が目立ちます。
信頼できる人と、このやり方を簡単な説明で納得してくれる人、サンクリのようなそんなに共同購入分が多くないイベントで少人数のとき限定という感じです。