まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

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共同購入のこと

 ちょっと共同購入について、思ったことなどを。

 同人イベント関係のコラムでなかなかいい意見を書いている「よつばの」というblogがあります。http://planchette3.net/
 こちらの4月27日の記事に、大規模と思われる共同購入*1グループに取材インタビューをおこしたものがあり非常に興味深く読ませていただきました。そういう集団があることは聞いていましたが、実際にどんなものかは外からではうかがい知れませんし。

 そこで、共同購入の一例としてうちが入っている「共同購入グループ」について話したいと思います。こちらは某大学出身者(主に私が所属していたサークルのメンバー)を中心としたグループです。参加人数はコミケなどの大規模な即売会だと5人〜8人くらい集まりますでしょうか。地方大学なので、それ以外のイベントでは、関東に上京しているメンバーが集まることもあります。
 このグループは、特にイベントでなくても集まって遊んだりしていて、どちらかというとそちらがメインで、イベントはそれらのつき合いのひとつという感じでしょう。

 まず、ここでお断りしたいのですが、うちらのサークルは一部の大手を買い集めるとか、同人誌をなにか貴重な商品として扱うような人はいません。そういう類のグループではありませんので、そういうのを期待している方のご希望にはそえません。

 メンバーはみな数年以上まえからのコミケ参加者。古い人では15年になります。最近の流行の原画家・漫画家というよりも、昔から好きな作家やジャンルというものに共同購入の人気が集まっています。もちろん流行廃りはありますし、流行作家を追っている人もいます。また、ほとんどの人が共同購入の他に自分の買い物が少なからずあります。

 まず、事前にチェックを集めて表にします。(この集めるシステムがたぶん独特なのですが、ここでは紹介しないでおきます。それだけで長い記事になりますので)*2

 当日は、待機行列にいる間に打ち合わせをします。担当者と「行くのを止める(切る)サークル」を決めます。切る基準としては「超大手」「店頭委託でも入手可能」「別サークルでの委託情報」「落とした」という感じです。ほとんどのサークルがネットで事前に情報を公開していますのであらかじめ調べておきます。

 あと、うちらの共同購入には不文律みたいなものがあります。このへんのルールによって共同購入の性格は大きく変わると思いますので、箇条書きで紹介します。

その人が買わないサークルの共同購入は依頼できない

 まず購入担当は原則的に「そのサークルが欲しい」ひとが担当することになります。自分の担当分が早めに終わった人が好意で他人の購入を分担することはあります。

以前にそのサークルを担当した人は続けて担当する

 担当サークルをある程度固定するのは、行列の長さや冊数制限、仲間内での要望などを把握していることが多いので、回る順番を計画しやすかったり、「ここ制限あるから2周行きましょうか」とか事前に打ち合わせもできます。あと打ち合わせの時間を節約でるのも大きいです。

事前の取り決めがない以上は2周以上回る義務はない

 イレギュラー的な制限に対応するためのもので、制限冊数が事前に予想できてる場合は事前の取り決めで打ち合わせになることが多いです。

購入数が欲しい人未満なら、うち1冊は購入者が優先的に入手できる

 欲しい人が担当しているわけだし、うちらとしては当然のルール。1限とかになるとちょっと申し訳ないこともあるけど。

行く順番、共同購入を見送るなどは各人の判断で行動

 明らかに時間のかかるようなサークルは事前に「切り」になっているので、それ以外の突発的な要因でしょう。それに、慣れてくると大手サークルでも「朝一で行けば空いている」「昼過ぎれば行列はない」「時間はかかるが完売は遅い」といった傾向が見えてくるので、慣れと経験の勝負かな。

自分の欲しかったサークルが見送られても文句は言わない

 その人の判断で、ベストを選択したと思われるので、たまたま自分の欲しいサークルが切られたからと行って文句はいうのは違うでしょうと。欲しいなら当人が担当ということですね。もちろん何でもかんでも担当するのは無理がありますので、優先順位と混雑度の読みで折り合いを付けないといけません。

共同購入対象外を買ってしまったら自己責任で処理

 間違って購入した場合は自己責任ですが、たいてい購入担当者はそのサークルを買い続けているわけですので間違いは少ないです。逆に頼まれていなくても『その本を買っほうがいい』という判断で本が買われ、収穫となることが多いです(もちろん不要といわれたら自己責任)。

 まあ、だいたい仲間内ルールはこんなところ。文字で書いた表現だけだとルールに縛られてギスギスしているようですが、これらのことはみな常識として感じているのでナチュラルに守られています。
 それに、みんな買えなかったからといってほとんど執着しません。それが一番いい方向に働いているのじゃないかなと思います。購入部数が足りなくて、自分まで回ってこなかったものについても知った仲間だと後日に読ませてもらえるってのもあると思います。少なくともうちらの仲間内では、ヤフオクで買ったりショップで高額で買ったという話は聞きませんし、転売したという話も聞きません。

 さて、件の「よつばの」さんの記事にトラックバックをしてみたけど、やり方間違ってないかちょっと不安。

*1:共同購入の意味は、「同人用語の基礎知識http://human-dust.kdn.gr.jp/doujin/index.shtml」などのサイトを読めば判ります、他の用語を調べるときもおすすめです

*2:これについては、近日中にでも別記事で書きたいと思います。集計をエクセルや手作業でしているなら、かなり効率がよくなるかもしれません。