そんなわけで、例大祭で入手した本を中心に感想を書いていきたいと思います。ざっと感想を書きたい本を集めてみると30冊くらいになりましたが、一気に書けるわけでもないので、毎日5冊程度、1週間ほど掛けて書きたいと思います。
取り上げる順番は無作為で選びました。並べて、乱数ジェネレータで5冊決めました。
本の感想、サークルの印象、それと粗筋を書いているものもあります。思い切りネタバレになると思いますので、みたくない人は注意して下さいね。。
今日取り上げようと思いますのは、
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- 水鏡(あさつき堂)
- Lies&Truth(Infrontiaさんのブログ「連々」)
- 東方幻想言論(星空亭、東方幻想言論のページ)
- Crossing!(貴様それでも人間か!!)
- ほらね春がきた!!(美月亭)
の5冊です。なんか最初から重めな本がありますが気にしない。面倒くさいので画像とかはありません。
- 水鏡(あさつき堂)
期待通りの作品でした。読後に心になんかいやなものが残り続けました。二次創作のひとつでないことを思いだして安心するくらい。
ダークな話での設定の作り方は相変わらず極上です。設定ができたら、ストーリーは静かに進んでいきますが、もちろん悲劇しか選びようのないような筋です。描かれた、橙の笑顔、昔の話、そして霊夢と藍の短い会話、事を成した後の藍のつぶやき、そして枠線を使わず黒ベタを多用した誌面の構成とそこに書かれる藍の心。何でしょうね、どれも悲劇を盛り上げるのに上手く配置されていた感じですね。そのほか、表2から始まるところや、黒ベタだけのページなど、同人誌でしかできないような表現を上手く使っていたと思います。
いまこうして感想を書いているので冷静に書いていますが、最初はほんと引き込まれるように読ませてもらいました。
- Lies&Truth(Infrontiaさんのブログ「連々」)
文とチルノでずっと書き続けているサークルさんです。
2人が恋する乙女になっているのですが、文もチルノも初々しくてニヤニヤします。とはいっても、長く続いているこのシリーズ、お互い成長している感じがして良いです。『−うん。文と一緒なら どこへでも』←今回いちばん気に入った台詞
- 東方幻想言論(星空亭、東方幻想言論のページ)
評論といってもいろいろな切り口があるわけですが、東方界隈を全体的に俯瞰したようなものが最後の対談だけだったのがちょっと残念。読者一人一人が違った印象を持っていると思われる「東方」を、どう評論しているのかなと思って買いましたが、そこはちょっと期待はずれだったかも。
資料や年表を元にした分析とかではなく、対談者やコラム書きが自分の思っている東方界隈について語っているといった内容が中心ですね。個々の内容はそれなりに見るものがありますが…。
まあ、最後に語られているとおり、こういう本が契機で東方を評論するようなコンテンツが本でもWEB出も増えたらよいなとは思いました。
- Crossing!(貴様それでも人間か!!)
パチュリーと魔理沙、レミリアと霊夢の2組のいちゃいちゃが同時進行する話。いわゆる読んでニヤニヤするタイプのラブコメ本です。個人的にどちらも好きな組み合わせだから2倍読めてお得でした。
同時進行ですが、漫画は2本立て。パチュリーと魔理沙の話は縦書きで右綴じ、レミリアと霊夢の話は横書きで左綴じ、途中奥付が両方にあり、中央のページで共通のオチと趣向が凝っていておもしろいです。
- ほらね春がきた!!(美月亭)
美月亭の最初の東方同人誌になります。たまに東方の絵を描いているのは知ってましたが、本まで作ってきたのはちょっと驚きました。
幽々子が春を連れてきました(NHKのお天気のあれ)、という内容のドタバタギャグ。なんというか、他の東方ギャグサークルとは全く違うネタの仕込み方がおもしろいです。(まあ、個々のサークルはいつもこんな感じなのですが)
いわゆる東方のキャラだけで作ったギャグではないのですが、そこが気にならなければ個々のサークルはすごくおすすめです。
というわけで、今日は終了。軽く短めの感想ですが、けっこう時間がかかってしまいました。明日もまたランダムに選んだ数冊の感想を書きたいと思います。