ちょっと古いですが。
「萌えプレ」さんの4月18日の記事「高河ゆん、尾崎南、CLAMP――20代30代の腐女子が持つ同人バブル時代のトラウマ」って記事が面白かったです。
まず表題の作家ですが、80〜90年代にもちょっとは同人読んでた身としては、この名前には懐かしさだけでなく同人界の頂点と呼ぶにふさわしい感じをもっていましたねえ。萌えプレさんの記事は、どちらかというとその時代を代表する形式として、その御方の名前が挙がっていたような感じでどちらかというと当時の大手の羽振りのよさを紹介している感じでした。
また、やおい活動が同人に限定的だったことや、ジャンルの細分化がないことやサークル数などからバブルな大手が存在していられたことをうまく説明していたと感じました。
実際そのジャンルにいたわけではないですが、たとえば当時女性作家の割合が多かった「セーラームーン」ジャンルの本などは、やはり女性作家の本の装丁が豪華だったものが結構ありましたし、「里透みどり」さんパロディ本「ベルサイユの漫画家(ベルサイユのばらと同人ネタパロディ)」シリーズの中のネタに王妃や貴族階級が同人誌の装丁の豪華さを競っていたようなネタがあったのも思い出しました。あれも当時は誇張と笑っていましたが、件の記事を読むと、それほどでもありませんね。
セーラームーンは92〜93年くらいで少々バブルな時代も過ぎてたかと思いますが、里透さんの本はたしか89〜91年くらいの発行だったと思いますので、その時代の末にあたるのではなかったかなと思います。
「萌えプレ」さんの件の引用記事の中で「最大手」って言葉があってちょっと懐かしい感じを受けました。
言葉そのものの意味にステイタス的な意味を含ませた表現としてでして、単に人気のあるとか混雑したとかでないのですよね。雲上の大手にあこがれているという思いを感じる言葉です。
でも、この言葉って女性ジャンル特有の言葉だったような気がします。「●●ジャンル最大手」みたいな言葉が生まれるのも、ジャンルでのこだわりってのも女性系のほうが強いってのもあるのかもしれませんね。
うちみたいな買い手だと、同じような言葉を使うにしても単に即売会全体での一番混雑したところを揶揄的に言う感じで使うのことが多いかも。もちろん、先に書いた女性向ジャンルでも最大手を狙うサークルがゆっくり販売をして行列を延ばすというのはよく聞いた話ではありますが…。
うち的には、行列が無く、楽に買えるサークルが好きです。もっとも、面白いから人気がある、人気があるから大手って事実があるわけですが…。