まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

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ファンが作るキャラクターとか(15日に少々修正)

 ニュースサイトを見ていたら、「発熱地帯」さんというブログで「オタクが鑑賞するのはストーリーでも、消費しているのはキャラクター」という面白い記事に出会いました(以下、このブログから引用しました)。

何故かというと、オタクの作品消化の仕方、つまり二次創作、同人、アンソロジーといったものは、物語の筋などおかまいなしに、キャラクターを立たせ、自由にし、暴走させ、勝手にありもしない日常をつむぎ出すものだからです。

 やはり二次創作キャラをメインに出した作品がメインですねえ。逆にストーリーをネタにした作品はどうしても原作をなぞるだけになりがちで、オリジナリティに乏しいといわれてしまうコトもあるようです。

オタクが鑑賞しているのはストーリーかもしれませんが、消費しているのはキャラクターなんですよね。オタクは日常描写や仲良し空間に飢えていますから。実際、オタク向けのストーリーメディアでは、何らかの形で(公式あるいは非公式に)この日常分を補完しています。

 今では、元からキャラクターを見せるための作品も多いですが、それは置いといて…。
 補完されるメディアのうち公式はファンディスクやアンソロで非公式って部分が同人にあたるわけですが、この非公式の部分こそ同人オタク的な楽しみ方だと思いますねえ。これは同人誌をよく読むうちにしてはすごく実感できる話ですよ。そこで消費するのはもちろん「キャラクター」というわけで、持っている同人誌のほとんどはキャラを前面に押し出しています。
 実際に他人に同人誌というものを説明しようとすれば「既存作品のキャラを使って…」みたいに言うでしょう。やはりキャラクターがメインですね。二次創作がキャラクター主導というのはもう無意識の感覚です。*1(もちろん、ストーリーに走った作品は創作に難いのは予想はつきますが)

 そういえば、長い間人気が衰えないジャンル(Kanonとか)のキャラクターの場合、アニメやゲームオリジナルのものとは別に同人の中でだけ通じるようなキャラのいじり方が結構あったりして楽しいです。今では、ネット上も含むでしょうか。
 秋子さんのジャムネタや職業ネタなどは、オタクの間では「不味が特別な薬効がある」「某エージェントでスーパーウーマン」見たいなネタがよく見られますし、読むほうもそれを前提としてギャグや日常のギャップを楽しんでいます。
 実際にそんなのありえないわけなのですが。(ジャムは材料が不明で不味いくらいの表現だったし、秋子さんの職業は専業主婦だと経済的にリアルさが欠けるために、なんかの職に就いているくらいの意味合いかと思っているのですが、そういった描写が書かれてないために「いつ何の仕事を」みたいなネタを提供してくれたという感じでかね)
 ほかにも、病弱な栞が何かと吐血するようなギャグネタもかなりありますが、これも創作でしかないネタ。同人からKanonに入った知人は「栞は(ゲームでは)血は吐かないのですね」と言ってたことを思い出します。
 同人から入った作品では、同人よく使われているネタが実際の作品を見たりしてみると実は使われていない…なんて経験は結構あります。
 こういうのってファンがファン活動の過程でつくったものですよねえ…。最初は一人の作家が面白いネタとして作ったのが、だんだん浸透したというところでしょうか。たまに、そのジャンルの第一人者みたいな影響力の強い作家がいて、同人的なキャラの方向性がきまる…みたいなこともあって、面白いところです。
 そんなふうに、元作品では一切触れてないけれど「本当は○○なキャラ」設定みたいなのは、そこそこ同人人気のあるキャラでは思いいたりします。まあ、なかには悪ノリと取れるようなものも多いのでどうかと思うときもありますが…。

 あと、息の長いジャンルだと、キャラクターの性格などが収束していきますねえ。結構ジャンルの初期の同人誌では、「このキャラにこんなこと言わせている!(こんなコト言わないよ)」て感じの違和感のあるキャラのか描かれかたを目にするコトがあります。まあ、作家と読み手どうしのキャラの感じ方に若干の差があった上、キャラの性格が浸透していないからだなと。
 あるキャラの同人誌がいっぱい作られていくと、それぞれの書き手が考えているキャラクター像がお互いに影響して共通したキャラ像ができる気がします。一方、(いい意味で)異端的なキャラを出す個性派作家さんもいますが、その辺の読み比べが同人読みとしておもしろいところです。

*1:うちがやっている同人創作は二次創作ではないってのは置いといてw