まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

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コミケ購入本の感想(2)

 では続きいきます。いつも通り、サークル名「誌名」(ジャンル)。サークル名敬称略です。
 今日紹介する本は、

以上の6冊になります。いちおうネタバレですのでページ切り替え。

画像は著作権の引用の範囲にしているつもりではありますが、公開が困るなどありましたら、引き下げますのでよろしくお願いします<作家さんなど



トリオ・デ・イスパニア「どんなにうちのめされても」(CLANNAD、渚シナリオ)

 渚シナリオに沿った二次創作です。朋也が卒業して、渚と同棲するあたりまで。作家なりの世界観…というかキャラクター観で動いていて、それが好きです。
 画像は、まともに生きられない渚が朋也に別れを切り出し、それに激怒した朋也が渚につかみかかり、続けて土下座して捨てないでくれと叫ぶシーン。画にもあるように、渚を好きでいたい男を演じているという心の声があります。(でも、この画だけだと心にもないことを言っているようなシーンに見えたりしするかも?)
 この心の声を重ねているのが効果的すぎだよなあ。好きだからできる演技。このシーンだけ何度読み返したかわかんないです。ここだけでなく、序盤の渚の見舞いの後で拳を握るシーン、終盤の進行、朋也の心情やがんばりが伝わってきました。
 冒頭に作者がネットの流行語『CLANNADは人生』という言葉を引用しています。言う人によってなんと印象の違う言葉なんだろうと思ってしまいました。

つちねこ「だよ。」(リリカルなのは、オールキャラ)

 うち的や知人達には、ここの本は「キャラが興奮して鼻血を出す絵を描くサークル」みたいな印象です。今回も裏表紙を始め3カ所ほどで流血です(笑)。
 画像はそんな場面ではないですが。フェイトさんに遊ばれて昔の制服を着せられたエリオの外出の場面。いやがっていたエリオが最後に女装に目覚めてフェイトさんのバリアジャケットを着たいと言い出すオチが最高でした。
 ほかにもたくさん欲望に素直な方向に頭がゆだったキャラの競演が繰り広げられていますので、ギャグ系が好きな人はおすすめです。

サガマニ「せかいはかがやく」(リリカルなのは、フェイト・なのは)

 サンクリの本「ひとにやさしく」の続きです。
 前回はシリアスなのは本という(うち的には)意表をつかれた本でそれでちょっと評価減だったのですが、今回の本を読んでそれはなくなりました。
 友達という枠からはずれるのが怖くて一歩踏み出せなかったフェイトと、それを取り返すまでの心情、なのはと周りの友達の会話、お互いの気持ちを理解するまでを描いています。
 後半は心情の説明が述べられていく文字多めの作品ですが、素直な流れで収束するためさらりと読めた印象。もっとも、仲違いする要素のなかった2人の仲直りの話なのでそれは当然でしょうね。
 なのは×フェイト…という設定では、なし崩し的に最初からラブラブだったり、一方が入れ込んだ設定の話が多いですが、こういう王道のシリアスは今となっては珍しいです。
 シリアスもギャグも良いのが書ける作家というのもすばらしいですね。

ひなたぼっこ倶楽部「あなたとあたしあしたへむかって」(リリカルなのは、スバル・ティアナ)

 六課メンバーが別れる前のひとときを描いた一作。スバルとティアナがそれぞれに思いを伝える話です。
 画像はスバルがそれをヴィータに相談する(させられる)ところ。同様なシーンがティアナとヴァイスにもあります。
 相談を受けたヴィータはスバルの気持ちを、同じくヴァイスもティアナの心情を良く理解していて、それぞれの経験談を話して彼女らの肩をちょっとだけ押してあげる、そんな応援をしてくれているところに暖かみを感じました。ここのサークルの本は、そんな暖かな優しさを持ったキャラを描くのが上手いなあと思います。

まりおねっと装甲猟兵「ふだんのかみさま」(東方)

 今回は風神録キャラと新3ボスのにとりさんを中心にいろいろネタが回っていましたが、いつも通りの本でした。
 画像は、3ボス連中に取り込まれるのを拒否するにとりさん。まあ、この本での旧作の3ボスの扱いは笑われどころからねえ。うちてきには3ボスネタ引っ張りすぎという印象もありますが。
 元ネタが判らないネタも多いですが、判るネタでそれ以上に楽しめるサークルなので良しです。今回のヒットは、山登りゲームとか、トリスとか。作中の模型パッケ絵とかも凝ってるし、こういうネタを生み出す回路には凄く興味があったり。

ヘルメットが直せません「ねむくなるはなし」(東方、レミィ・パチェ)

 ストーリーはレミィの昔話、魔女狩りの時代のパチェの先祖?みたいな魔女との会話などを中心の寝物語。画像はレミィが話し終わってのひとこまです。
 ここのサークルはいろいろと設定を作って話を作っていることが多いですが、それがうまいです。この本のレミィの昔話は経験したことを話しただけで、それ自体で盛り上がるとかってないようではなかったり。東方の世界観を上手く使っていたと思います。
 一番読んでいて良かったと思えるのは、レミィの話の前や、終わってからの2人会話ですね。何気ないやりとりですが、派手なシーンよりもこういうのが上手く描ける方がいいと思いません?

そんなわけで1日遅くなりましたが、続きは明日の晩に。