まとめ3回目。
そんなわけで、第8回人気投票の上位55キャラについて、7回と8回のポイント率を縦軸にし、同キャラを線で結んだポイント率推移図を作成してみました。クリックすると大きめの図が表示されます。ポイント率とは、全ポイント中該当キャラに投票されたポイントの比率です。
ポイント率推移図
左の軸が今回のポイントに比例したポイント率。右の軸が前回のモノになります。キャラ名の付いた矢印が「前回のポイント率」→「今回のポイント率」を示しています。
左に向かって上っていればポイント率が上昇、下っていれば減少、水平なら現状維持というわかりやすいものになっております。もちろん、軸との交点はそのまま順位になっています。
さっそ上位キャラの方からから見ていきます。感想は個人的な感想です。
-
- 1位:博麗霊夢
文句なしの1位キャラ。2位以下と前回・今回とも大差で、1差といえども大きな隔たりを感じます。また、1位と2位の間は今回広がりました。一時は早苗が霊夢を超えるかと思ったりもしましたが、そんなことはしばらく無さそうです。
前回の2〜6位(早苗・魔理沙・咲夜・レミリア・アリス)は全てポイント率を落としています。早苗は大きく落とし失速して6位に。咲夜も若干ポイント率を落としましたが、上位だった早苗・魔理沙がそれ以上に下がったために4位から2位へとアップ。レミリアの減少は咲夜以上でしたが、同様にひとつ順位が上がっております。
魔理沙は、元々咲夜とレミリアよりちょっとだけ上だった、下げ幅が咲夜・レミリアよりちょっと大きかったという2つの理由でポイント的な成績以上に順位が下がってしまいました。アリスは若干落としていますが、幽香に抜かれただけの実質現状維持と思いました。
-
- 3位:風見幽香
上位のもたつきを一気に抜き去ったのが幽香ですね。射程圏外ともいえる順位からの一気のスパートで4キャラをゴボウ抜きといったところかな。矢印はもう咲夜を捉えそうなところまで来ていますが、次回どうなるでしょうかね。
-
- 8位:古明地さとり、9位:フランドール
二人仲良くポイントを上げています。さとりは順位そのまま。フランは妹紅を抜いて9位にアップ。個人的にはこの2人は、15位に大きく順位を上げている、古明地こいしの躍進の好影響を受けているんじゃないかと感じます。二時創作的にネタが多かったし。
- 2〜9位について
いい感じでそれぞれの間隔が空いています。間隔が空いていると言うことは、隣の順位のキャラとある程度の差が付かないと順位が変わらないこということです。次回の上位陣は大きなブレイクがないとあまり変動しないかも知れませんね。
-
- 10位:射命丸文、15位:古明地こいし
上位の爆上げのお二方。射命丸は新作の影響が大きいと思います。ダブルスポイラーが単に撮影対象の増えた文花帖でなく、姫海棠はたてという新キャラを出してきたとこで、揃って二次創作のよい材料となりました。前回の低迷は出演機会の減少と感じていたので、出番とともに人気も回復と思われます。新作に登場しなければ次回は下がるかもしれませんが、界隈の二次創作の傾向でどうにでもなると思います。
こいしは、さとりと比較して、二次創作的に扱いづらいキャラという印象があったのですが、多くの二次創作が出ることで扱いやすいキャラに変化していったと思います。また、コイシ・フラン・ぬえといったEXボス同士のカップリングも多く見られるようになったこともあり、最近は急激にに評価を上げたと感じますが、実際はどうなんでしょうね。
妹紅、幽々子、紫が3人並んで仲良く下降。そこに妖夢が割り込んだ形です。妖夢は、。第3回の投票では2位と好位置だったのですがだんだん下がってきたところが今回大きく反転。次回新作の自機も決まってどのくらい上昇することになるのか興味があるところです。
- 前半の総括?
妹紅・幽々子・紫の3人組をはじめ、同じような割合で下げているキャラがたくさんいます(レミリア、アリス、パチェ、美鈴、など)。その他のほとんどのキャラも現状維持か少し下げていて、少数のキャラが大きく上げているという、二極化傾向が見てとれます。(まあ、それ以外もいくつかありますが)
こういう人気投票だと、各要素(キャラ)に何もなければ人気は少しずつ下がるでしょうね。固定客が付いても、新規の投票が増えなければ、投票数が上がるにつれ、率は下がっていきます。また普通にいくつかは他のキャラに流れるでしょう。
一方で何か人気の上がるイベントが発生すると大きく上昇する、というものでしょうね。もちろん今回何かの突発的な要素があったキャラは次回反動で大きく下げることもあると思います。
もうひとつ感じるのは、ポイントの分散化です。今回は前回のみの比較でしたが、幽香以外の上位8位までのキャラのポイント率、4回分の推移を見てみます。
キャラ | 第8回(順位) | 第7回 | 第6回 | 第5回 |
霊夢 | 3.88(1) | 3.93(1) | 4.42(1) | 5.47(1) |
咲夜 | 3.44(2) | 3.44(4) | 4.18(2) | 4.39(4) |
レミリア | 3.28(4) | 3.43(5) | 3.81(5) | 4.29(5) |
魔理沙 | 3.20(5) | 3.44(3) | 4.14(3) | 5.39(2) |
早苗 | 3.07(6) | 3.68(2) | 4.09(4) | 2.98(13) |
アリス | 3.02(7) | 3.17(6) | 3.13(8) | 3.59(8) |
さとり | 2.90(8) | 2.79(8) | 2.76(13) | -- |
ポイントの分散は、キャラが増えている以上ある程度はしょうがないところですが、通して1位の主人公の霊夢、順位のほとんど動かない、レミリアもポイント率が徐々に下がっています。
アリスもほぼ似た傾向になりますが、初期3部作からの上位の中では下がり率が低いといえるでしょう。
-
- 16位:霊烏路空
ポイントを少々上げているけど、順位が2ダウン。位置が悪かったとしか。
-
- 17位:パチュリー〜23位:チルノ
パチュリーが若干下げています。一押しキャラなので残念ですが、パチェに関しては大きな上昇要素はなかったので、平均的な下降と見てよしとしましょう。美鈴も同じでしょうね。
同じ下げでも、白蓮と諏訪子はちょっと大きめ。最近の作品の中では人気を得て上がりそうに思えたキャラだけにちょっと不思議です。
一方、天子は若干上昇。二次創作では使いやすい性格をしていますし。にとりは大きく上昇。こちらも他にない技能持ちということもあって、二次創作では良いポジションだったりしますので伸びたと思われます。
チルノは、順位こそ変わらないのですが、新作の効果もなくポイント率は下降。新作では活躍していましたが、二次創作の新たなネタにできるようなポイントが少なかったのでしょうかね。ゲームの敵キャラ側の三妖精が下位ながら大きく伸ばしているのとは対照的でした。
ここからは混戦。目立ったキャラだけ取り上げます
どちらも前回少々大きく落としていたので、今回反動が大きく効いたものと思います。落としても次回で揺り戻せるキャラは、次回の順位も期待できる(再び減少に振れない)と思いますが、どうでしょうかね?
-
- 34位:多々良小傘
ポイント減少率では今回最大で、その傾きは集団の中で目立っています。小傘は星蓮船では浮いているので、絡ませにくいのが原因なのでしょうか。前回は星蓮船で2番目でしたが、今回はナズーリンに抜かされてます。(ナズーリンもかなり下げた方ですが)
-
- 35位:四季映姫・ヤマザナドゥ
同じく減少の激しい彼女。このくらいより下位にいる古い(風神録より前)のキャラになると、キャラについたファンの固定票の率が高いと思われるので票は動きにくいと思うんですけどね。前回大きく伸ばしたわけでもないのですよねえ。
-
- 44位:八意永琳〜51位:橙
この付近は、特に混戦になっておりますので、このあたりの順位はあまり当てにならないと思われます。0.064ポイントの間に8キャラですからね。みんなひっくるめて44位集団といったところです。
-
- 46位〜48位:秋姉妹と大妖精
秋サンドとか言われていますが、秋静葉に投票したうちからすれば名誉なことに感じます。大妖精も去年は票を入れた好きなキャラですのでなおさら。
一押し率は去年まで穣子がずっと高かったのですが、今回は静葉のほうが高かったですね。なお、一押し数のソートでも秋サンドが発生しまして、以下の通り。
キャラ | 順位 | 一押し数順位 | 一押し数 |
秋静葉 | 48 | 48 | 210 |
リグル・ナイトバグ | 63 | 49 | 208 |
秋穣子 | 46 | 50 | 206 |
-
- 55位:小悪魔
小悪魔はポイント率もほとんど変わらず、順位も前回・今回とも55位とキリの良いものであったためここで区切らせていただきました。一押し率が2%以上下がっているけど、ポイント率がほんの少し上がっているたいうことは、投票者がそれなりに伸びたことになりますね。数値は変わらずでも、投票者の構成要素はけっこう違うのかも知れません。
そんなわけで、今回の人気投票のまとめはここまで。
来年も何か分析できればいいなあ。(もっとも、東方の統計クラスタと呼ばれる方々が詳細な分析をしているので、うちの出る幕はだんだん少なくなるかも)