(タイトルどおり)アニメもあっているがゲームのほうです。
丸々できなかった週末もあったけど、2週間以上かかってしまいました。うちのプレイ時間は125時間くらい。*1 あとは、画面効果が多用されている上、シナリオ読む上で切れないこともあって、プレイ時間が延びたのかも。画面降下中にテキストが非表示になる点がちょっと読みにくかったかな。
そういうわけで、昨晩、全シナリオとタイガーのスタンプも全回収。
それでは感想…。
ゲームとしては最上級の読み物とは思いましたが、プレイ後あまり強烈な印象っていうのが残ってないです。時間がかかりすぎて忘れているってのもあるのかも。「よかった〜」で終わる大団円、ハッピーエンドではないからかな?
それでも「やり遂げた〜」みたいなストーリーだったのですが、どのシナリオも終盤で士郎が人外の域に入ってしまい、感情移入する主人公っていう立場を離れ、ストーリーの傍観者になってしまったこともあるかもしれません。人外でも主人公に入っていけるだけのものがあったら違ったかもしれません。うち自身が伝奇物が苦手な理由でもあり原因かもです。どうも死と近い、死をテーマにしている話は苦手そうです。月姫はかなり入っていけてたのですが、そこは入りやすいキャラ性だったからでしょう。
その示されたFateの世界観や作品内の設定ですが、それほど難解ではないですが量が多かったです。プレイを楽しむには理解する必要があったので、ちょっと頭が疲れました。しかし、必要な設定がキャラクターの口からストーリー内で説明されますし、キャラの説明も上手でした。もちろん本当のそのキャラクターの立場で説明されており、妙に説明っぽいとか、読むのに苦痛という印象はなかったですね。このシナリオの才能ってすごいのではないでしょうか。3つのシナリオも、設定をだんだん広げていく手法としても秀逸ですね。
でも結局は伏線と設定といったものを楽しむとしたら、まれに見る良作だったのでしょうけど。どうもうちは、キャラクターを中心とした楽しみを主眼としているため、そちらのほうの弱さが気になりました。あくまでも比較で、絶対的なキャラクターの魅力も非凡ならざるものがありますが…。
武器やサーヴァントのデータを見られるメニューもありましたが、それを見るようなこともほとんどなかったり。
ほかによかったところは、絵を効果的に動かす、拡大縮小、回転といった画面効果を取り入れていたってことかな。これは2年前のゲームですが、最近のゲームにもここまで動く画面作りってのはないですね。迫力というものに大いに貢献していたです。もっとも、戦闘が長引くたびに火花や剣筋を動かしてくるときはうっとうしかったりしたけれど。
あと、まあ文章が格好良いというかきざな所…。言葉のテンポも良いです。もっとも、小難しい漢字や熟語、強引な当て字や意味だけ漢字で振り仮名が原語といった表現は、個人的に遠慮したいところです。本作品は何とか我慢できた範囲。嫌いな人はすごく気になるような気もします。
魔術などの元来西洋イメージの世界観なのに、このへん面白いところ。
シナリオはで好きなのは凛編かな。主人公シナリオってのもありますし、恋愛シナリオとしても好みだったから。GOODはENDとしては一番好き。セイバーシナリオは、最初だったこともありFateの設定を追うので精一杯。まあわりと好きではありましたが、自分はセイバーさんはそれほど入れ込まなかったので良シナリオ止まり。桜シナリオは(キャラとして桜が好きではありましたが)、やっぱり重かったかなあ。TRUE ENDはどうも中途に幸せすぎてどうも…。反面、Normal ENDはすごく気に入ったりしてます。
好きなキャラは桜。
次点は凛とイリヤがほぼ同格だけど、シナリオの差で凛かな。
音楽は印象に残る曲がなかったのが残念。音楽鑑賞モードで「こんなに曲があったのか」と思ってしまいました。
さて、このあとは、Fate/hollow atraxia となるのですが、周りからは「1年くらい開けよ*2」といわれていますが、そんな期間は開けられませんので、数日後には始めるかも。
ネタバレ集…
うちがゲームをプレイする前に同人誌などで得たネタバレに付いていろいろと回顧してみました。キャラクター的な正確などは把握していましたが、ゲーム設定にかかわる部分について。もっとも、ゲームをしてなかったから読んだ同人誌でシナリオに関係するネタが提示されていても記憶に残らなかっただけ、というのも多そうです。
- (士郎)アーチャーが士郎の英霊とは知っていました。そのほか、細かい情報(魔術・剣製や武-器)は知らなかった。
- (セイバー)士郎がマスターとは知っていたが、真名などの細かい情報は知らず。一応剣士とは認識。セイバーシナリオ以外では士郎から離れたのが意外だった。魔力回復があれなのは同人ネタで知ってたところ。
- (凛)桜と姉妹というネタは知らず。同人誌では桜が凛を「姉さん」とよびまくってたのにねえ…。優秀な魔術師であり、サーヴァントがアーチャーなのは知っていた(というか同人読んでてたらあたりまえか)。
- (桜)黒くなることを知っていたかな。間桐の魔道関係の設定は全く知らなかった。なんか損しているイメージはあった。
- (イリヤ)バーサーカーのマスターであるこは知っていた。あと、個別シナリオがないことも。出生とかの深い設定は知らなかった。
- (大河)ゲームする前は色物っぽいキャラと思っていたが、かなり普通で驚き。じゅうぶん変わったキャラだろうけど、人外に比べればかわいいものですね。
- (慎二)ライダーのマスターであることは知っていた。いけ好かないことも。桜と兄弟ということは知っていたが、血縁でないのは知らず。
- ……他のキャラは、本当に名前と基本的な性格くらいしか知らないといったところで。
- (聖杯戦争のルール)マスタ&サーヴァント同士の戦いとは理解していた。でも細かいルールやマスターの条件、召還についての設定は知らず。
- (魔術関連、マスターとサーヴァントの関係、令呪、宝具など)ほとんど知らず。士郎の強化・投影もゲーム内で理解したくらい。
- (どのシナリオも、結構人が死んでいるよ)これはちょっと意外だったです。