まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

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「この青空に約束を」終了しました。

 終わってみるとちょっと物足りなさの残る部分もありましたが、なかなかの佳作でした。2ちゃんねるで実施された去年発売のソフトを対象にしたエロゲーの人気投票では2位になっていた作品というのも頷けます。もっともこれが2位になれてしまうというのは、去年はイマイチ不作だったのかしらと思ってしまいます。
 メインキャラのクリア順は、会長→海己→宮→先生→静→凛菜の順。その後のシナリオも終了しています。
 全体的な感想ですが、まずはシステム。感じたのは、画面内に日付の表示がないので時間軸の把握が難しかった点かな。「試験」「マラソン大会」「夏休み」「9月中」「学園祭」等々、日付が決まったイベントも多い上、シナリオの展開で一気に時間が進んでしまうことも多く(全治1ヶ月の怪我と1ヶ月の休学が発生→告ぎのシーンではそれが経過している、そのほか短い期間のスキップは随所にある)、やっている方からしたら戸惑った部分が多かった。(日付の非表示に関しては狙ったのかもしれないけど)欠点と感じたのはそのくらいで、他の部分のシステム自体は快適でした。
 音楽は結構印象に残るものが多かったですね。シナリオやキャラクターについては個別のほうで…。それではキャラ別シナリオ感想です。キャラクターの順はクリア順。

  • 序盤共通ルート〜キャラ分岐前
    • 前半の山場、凛菜さんの歓迎会まででちょっと感動。けっこうキャラクターの特徴がいろいろ出てて楽しく、この時点でかなり続きを期待してしまう内容。
  • 会長
    • いわゆる完全無欠タイプの先輩で、うちは結構好きなタイプ。主人公と過去に因縁があるところは余り好きな設定でなかったけど、恋愛関係に進んでいくまでの成り行きは結構気にいっています。ただ、昔の「憧れの人」が出てきた辺りは、ちょっと安っぽいドラマ的な展開で個人的には不満。でも終盤の展開が気にいっているので十分救われたです。
  • 海己
    • そんな似てるわけではないけど、観鈴ちんに見えて仕方なかったキャラ。それはともかく、海己は序盤からトラウマチックな設定をさらけ出していたので、個人的に苦手意識がありました。トラウマの原因は思っていたよりも軽くて拍子抜けでした。うちも田舎出身だし、田舎の「家」は結構ああいうことは多いのですが、どうも上手く表現できてなかった印象ですね。きちんとした関係になってからは、トントンと話が進んでいきましたが、最後のオクラホマミキサーではかな〜り涙腺が緩んだり。あのノリ良くアレンジされた曲が感動的な曲に聞こえるから不思議。
  • 宮穂
    • 一途なお嬢様で、うち的には一番キャラ的に好きなキャラ。ただ、シナリオはイマイチ感が高く、もったいない印象でした。でも、最後のまとめ方は好きかな。お嬢様と一般人の関係が最後まで崩れないのが微妙に好感。このシナリオだけでなく、全体的に「幸せの入り口」まで描いて止めている印象です。うち的には、わざとらしいハッピーエンドよりはずっと良いですね。
  • 先生
    • さえちゃんシナリオが楽しさでは一番でした。ダメダメ教師+恋愛、いいですねえ。生徒手帳事件直後の「挙手」「12人」あたりの展開はわかっていてもすごく楽しめた。その後の、1年半待たされる悔しさを語るシーンでは「ぐっ」ときました。…そういえば、学園町の悪巧みをきちんと阻止するのって、このシナリオだけですよね。そちらも爽快でした。
    • トラウマチックキャラその2かな? 子供っぽいキャラはわがままより無邪気がないとダメで、静みたいなのはちょっと苦手です。恋愛関係も、どちらかというとなし崩し的で主人公がかっこ悪く映るし、静はわがままっぽいところが目立つし…。両親が出てくる辺りもシナリオ的に練りが足りない気がして残念でした。
  • 凛菜
    • 他のキャラに癖が多かったので、こういう素直なキャラが好感持てました。シナリオもそんなに山場があるって訳ではなかったし、静と比べられる場面も多かったのですが、キャラが良かったからか受けた印象は静とは大違いでした。寮に固執し過ぎてた感じが強すぎ、そのあたりに違和感があったのですが、ピーターパンなんかけっこうじんときたわけだし、全体から観ると些事ですかね。
    • 主人公が辛い時期に付き添っていて甲斐甲斐しかったのですが、報われてよかった…という印象です。空気読めないとかいう印象もあったけど、けっこういいキャラでしたので嬉しかったです。

 このゲームの女の娘は、主人公が他の娘とくっついてもけっこうあっさりしてたですねえ。ゲーム中では6人の嫁とかいっていますがハーレム的なシナリオ展開はなし。といってどろどろした面も無し…。この娘たちにはそういった両方の素質はけっこう持ち合わせているような気もしたので、ちょっと惜しい気がします。
 機会があったら、後日談などのあるファンディスクにも手を出したいところです。