先月購入した、Androidタブレット「Lenovo Legion Y700」ですが、ちょうど手元に届いて1ヶ月を過ぎましたので、初期設定と使用レポートを記載したいと思います。
なお、OS入替などでいろいろ失敗もしていますので、参考にして頂ければよいかと思います。
画像などはありません。
製品特徴と基本スペックについて
基本的にネットで調べれば判りますので、ここではリンク先(GARUMAXさん)を紹介しときます。
今回購入、使用しているものはメモリとストレージ容量が多い方の機種(12GB/256GB)になります。
garumax.com
まあ、Androidの8インチタブレットでは、かなり高性能な類いになります。
この機種はグローバル対応版の発売がなく、中国国内向けのみ。日本未発売の機種なので、購入するとなると中国の通販サイトやLenovo公式ショップから直接買うか、輸入代理をする国内業者からの購入になるでしょう。
日本語に対応していないのですが、現地の販売店によってはカスタムROMを導入して入れるところも多いようです。
直接購入であれば、4万5千程度、代理であれば6万円台というところかな。
通販で購入と届くまで
Aliexpressで、販売代理店に3月上旬に注文。3/25着予定になる。価格は送料込みで45000円程度でした。
荷物追跡システムを確認すると、こんな感じ。(わかりやすく書き換えています)
- 注文処理:3/7
- 業者倉庫出荷:3/7
- 配送業者引き受け:3/9
- 出荷国(中国)国際交換局到着:3/9
- 輸出処理終了:3/12
- 国際交換局出荷:3/13
- 経由国(シンガポール)到着:3/13
- 経由国出発:3/13
- 日本到着:3/15
- 通関完了:3/16
- 日本郵便に引き渡し:3/17
- 荷物が到着:3/19
外箱の梱包の状態はいつもの中国物流という感じでしたが、箱の中身の緩衝材がしっかりしていて、本体箱に潰れた感じはありませんでした。
本体到着状態確認
付属品や、電源関連問題なしでした。
システム入替
システム入替の理由
元々のOSが日本語に対応していないため、日本語が選択できるカスタムROMを入れ替えることにしました。
今回は元々カスタムROMへの入替を元々検討はしていましたが、一番の要因はOSのアップデートでZUI 14 になったとたん、UIなどが使いにくくなった点ですね。
その後は、さっさとカスタムROMに入れ替えてしまったため、既存のOSをあまり触らない状態でした。
カスタムROMにしていろいろ使いやすく話しましたが、簡易な日本語化(MoreLocale2)等で対応できる程度で順応できるなら、(この機種に限れば)無理にカスタムロムを入れる必要はないかなと思います。
理由としては、いかのようなものになります。
- 失敗時に端末自体が使えないことがある
- 機種によっては購入時の状況戻すのが難しい
- メーカのOS/セキュリティアップデートが使えない
- 本体固有の機能が使えなくなることが多い
- 日本語対応のカスタムROMに入れ替えても、ROMによっては日本語化が不十分なものもあり、日本語対応目的だと満足できないことも。
最初の選択と起動しないゲーム
最初は、Android12LベースのカスタムROM、CrDoroidを導入しました。
導入についてはこちらのページが一番参考になったかと思います。
Legion Y700にAndroid 12L/13のGSIを導入する方法、不具合の解消法など – SMART ASW
上記ページの前に、「ブートローダーアンロック」という手順が必要ですが、上記サイトの別ページ Lenovo Legion Y700のブートローダーアンロック手順 – SMART ASW では、ZUIのサイトにアクセスする手順が記載されていますが、これは現在は使えなくなっているようです。
ブートローダアンロックは、海外の関連の掲示板の記事を参考にしました。
PC側の前準備としては、ADBコマンドが使える状況にしておくこと、USBドライバをインストールしておくことでしょうか。
手順としては、タブレットを開発者モードを有効にした後で
--『fastboot oem unlock-go』でブートローダアンロック実行
- この後再起動して、FastbootモードでDEVICE STATEが「unlocked」になっていれば成功です。
次に、別途準備したカスタムROMを導入します。
こちらについては、先ほどの参考ページに詳細があります、うちもその手順通り実行しましたのでここでは割愛します。
さて、無事(最初の)カスタムROMを入れることが出来ました。
うちが最初に入れたのは、「CrDroicd 8.13(2023-01-21)」でした。導入は特に問題なくできました。
なお、これはLenovoが悪いのか、CrDroidが悪いのか判りませんが、初期設定の顔認証が全く通りませんでした。普通に設定を進めると顔認証登録は必須で、ここが突破できないと次に進めません。
こちらに関しては回避方法があり、初期設定でユーザ登録をせず、PIN認証もキャンセルすることで一切の認証登録をスキップできるようです。
起動後は普通にGoogleアカウントを登録し、画面ロック用のセキュリティ選択(パターン、PIN、パスワード等)を設定すれば問題ありません。
システム入れ直しと一時の文鎮化
カスタムROM導入後、よく使うアプリやゲームなども入れていきますが、ここで「ミリシタ」が起動できない問題を確認しました。デレステやウマ娘等は起動します。
ミリシタが出来ないのはきついため、対処法などを探します。
しかし、ネットでは情報が少なく、一部のカスタムROMと相性がある…程度は見つかりましたが有効な対処方法が見つかりません。
Android12系の他のカスタムROMを試してもNG。
そこで、いったんカスタムROMを諦めて元々のオリジナルROM(ZUI 13)に書き戻すことを考えました。
書き戻し手順もネットでは探すことは可能でした。
今回も先ほどと同じブログの記事を参考にしました。特に難しいところはありません。
Lenovo Legion Y700をQFILで初期ROMに戻す方法【文鎮化から復旧】 – SMART ASW
手順の後半に、端末を「EDLモード」に変更しROMを書き込む、というところがありますが、ここで上手くいかなくなりました。
EDLモードとは、復旧用ROM書込専用モードのようなもので、画面は真っ黒。一度EDLモードで起動してしまうと、その後ずっとこのモード起動します。
ここで端末はPCからは、シリアル(COM 5、とか)で接続されたUSBデバイスと見え、専用のツールで別途用意したROMを書き込みます。
この書き込みでエラーが出て上手く書き込めないようです。
書き込みツールはPCがIntel CPUであることが必須で、端末に接続するUSBポートの相性が結構あることなど、気難しいツールのようですが少なくともうちが所持している2台のPCの様々なUSBポート、USBハブを介しても状況は変わらなかった状態です。EDLモードになると、電源長押しでの再起動なども出来なくなるため、いわゆる文鎮化に近い状況になってしまいました。。
復旧と別システム入替
さて、ここからの対応ですが、まずはしばらく(数日)放置してです。
充電が切れたときがチャンスです。
完全電源オフからの起動時に、電源ボタンと音量ボタン「+」を押して起動することでシステムリカバリモードが起動させ、ここでカスタムROMで上書きすることで無事EDLモードにならず起動するようになりました。
なお、完全放電すると電源が入らないので、システムが起動できるだけのちょっとだけ充電させる必要があるのですが、どうもある程度充電すると勝手に起動しようとする(EDLモード突入する)ので、自動に起動はしないが電源ボタンで起動する程度の充電状態で起動しました。
さて、充電切れる間いろいろ情報収集した結果、CrDroidのAndroid13ベースのカスタムROMを入れることにしました。
導入後は、無事ミリシタも起動。特に問題なく使えております。
日本語対応ですが、細かいところでいろいろ日本語でないところが残っていますが、特に問題ないですね。
なお、カスタムROMの入替は行いましたが、ROOT化や、Magisk等の導入はしておりません。
初期設定
初期設定については、例の顔認証問題が残っているため、設定スキップしてOSログイン。その後Googleアカウント等を設定しました。
その後よく使うアプリなどを導入しました。
最初はヘッドホン端子から音が出なかったので、そこを設定で修正したりですね。
カスタムROMあるあるトラブルなどを見まわして同様の問題が起きてないかチェックなども。
追加で設定したもの
CrDoroidのUIではアプリの下部ショートカット置き場が使いにくいのと、アプリドロワーでの一覧表示が崩れるため、ランチャーは他のタブレットで使い慣れていた「Nova Launcher」を導入しました。まあ、定番で使いやすいですね。
カスタムROMの初期状態ではGoogle関連アプリは最低限しかはいっていないため、よく使うアプリを登録しました。
その他は、Acrobat Readerや、ATOK、ファイルマネージャなど、各種ツール類を導入。
持ち歩く機種ではないので、スマホに入れているQRコード決済アプリや買い物関連のアプリ等は未導入。
その他、UIのアイコン変更や、システムフォントの設定、ロック画面の時計表示、など設定で変えられるところをいくつか設定したくらいかな?
設定できなかった(あきらめた)もの
もともとのOSでは、ゲームモード切替スイッチや、ゲームモード専用の機能がありましたが、当然OSに依存するのでカスタムROMでは使用できません。
スイッチ自体は、別機能を振ることも可能なようですが特に使わなくても良いかなと。
使用感
画面、充電、音、端子
画面静、改造とともに使い慣れたサイズで問題ないですね。
充電も高速で、つい充電忘れていてもあまり気になりません。最も現在まで自宅使用のみなので、外出や旅行時にどうなるかってのはあるかも。
音も良いらしいですが、あまり違いはよく判りません。JBLスピーカーがついているそうです。
ヘッドホン端子があるのが嬉しいです。音ゲーとかに便利。microSDカードスロットはまだ使用していませんね。
システム、画面UI
ベンチマーク
Antutuベンチマーク(v9.5.7)で、687907 でした。
CPU:192420、GPU:235207、MEM:122210、UX:138070
ベンチマーク開始前の温度=28.6℃、ベンチマーク中の最高温度=32.0℃(3.4℃上昇)
オリジナルのROMでのベンチは72マン程度なので、カスタムROMだとちょっと落ちますね。Android13ってのが原因かも?
同程度の能力のスマホは、Google Pixel 6、Mi 10 Pro、Mi 11T、HUAWEI Mate 40 Pro、あたりでしょうか。
同サイズタブレットとしては、iOSになりますが、iPad mini 第5世代以上、第6世代以下という感じですかね。
3Dゲーム
デレステ
だいたいこのゲームをやるために買い換えたと言って良いです。(いままでもタブレットメインで遊んでいたため)
能力が上がったため、これまでの機種で感じていた、タップと判定のずれ、タップ(スライド)抜けなどはほとんどなくなりました。
最初はMasterはあまりコンボが出なかったのですが、今ではフルコンボなども普通に出ています。GRATE率も低くなりました。
もちろん3Dリッチなどの高画質のモードでも動いています。
ただ、画面上60~62?でFPS安定しているけど、流れるノーツは妙にカクついているようにも見えるのがね。本体などは全く発熱しないので、本体側の処理能力不足ではないと思うけど、アプリ側の問題かしら。それでもマシンパワーの勝利でしょう、SPEED9.8でどんな譜面でもある程度安定して降ってきているので、かなりコンボなどがつながりやすくなった印象。
初回ロード(この端末で最初に開くメニュー、所属アイドル一覧など)は非常に待たさましたが、一度過ぎてしまえばロード時間も短くなり、そういう面でもとても快適になりました。
ミリシタ
これが動くまで苦労しましたが、動いてしまえば快適でした。3D高画質で人数が多くても、問題ありません。カクつきなども全く感じず。
こちらは別のスマホ端末が主戦場なので予備用ですかね。譜面によってはタブレットの方がやりやすいので、その時用にも。
ウマ娘&プリコネ
特に今のところ問題なく動いています。
こっちは普段はPCでDMM版をやっているので、外出旅行時のデイリー消化用ですね。