まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

過去のイベント配置図や中国麻将の話題は、「 まいさんのホームページ DTI版」へ  
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博麗神社例大祭in台湾の参加レポート

 そんなわけで、久々のイベント参加レポート。画像とかはない(イベントレポートの部分)。
 行き帰りの飛行機とかバスなどについては略。イベントと買い物だけです。

 いろいろ頑張って台湾のホテルに前日入り。当日は適当に朝に起床して、ホテルの朝飯を取って9時前に移動開始。9時半くらいに現地(三重綜合體育館)に到着。すでに一般待機列がかなり伸びておりました。
 列は2種類あり、例大祭in台湾のカタログ(入場券)を事前に購入していた人は、入場待ち列に並ぶ。現地でカタログ等を購入する人は、まずその購入列に並ぶという感じでした。外にできていたその販売待機列でした。うちが到着したときは、現地のカタログハンバ卯が始まるか始まらないかという段階だったようです、
 入場待ち列は到着時点では100人程度。うちは案内にあったとおり、事前に購入したカタログ(にあった用紙)を提示して入場券を引き替え、入場待ちに並びました。うん、事前購入は大事ですねと。(もし普通に現地一般販売列に並んだら、いつは入れたんだろうか)
 待機中に雨が降り出しましたが、小雨でそれほど影響はなかったのでラッキーでした。

 そんなこんなで、会場の10:30から入場開始。入場券をもぎってもらって、手には入場受付積みの判子を押してもらいました。
 イベントは、(半分が台湾サークルという点を除いては)都内の中規模イベントとしてよくある感じの雰囲気でした。全192スペース、145サークルくらいだったかな。
 イベント会場の広さは、ネットで見た資料によると1700平米とあったから、Pioの大展示ホールや都産貿浜松町館の上階1フロアよりちょっとだけ広いことになります。しかし、柱が多いこととホールの形のせいでちょっと狭めに見えた感じ。

 開場してしばらくすると、参加者で中はぎゅうぎゅうに。移動も難しいところがあちこちでできてしまいました。開場1時間後の11:30ごろ、外に出ましたが、入場を規制していましたね。この時点で外で待機していた一般参加者を数えたら約800人ほどいました。うーん、すごいです。この頃には完売サークルも出ていましたし、結局全員が入れたのはいつなのでしょうか。
 
 イベント会場から退出した後は、街中の書店に買い物へ向かいました。目的は東方系などコミックの現地版の購入。まずはタクシーで西門へ。タクシー料金は150元くらいだったかな。西門はアニメイトやコミック店などもあり、それなりに揃っていました。
 小一時間西門街周辺をうろつき、台北地下街のほうへ。こちらの電子區はいわゆるゲームやコミックなどの商品も多く、こちらでも何冊かの本を購入しました。その後、もう一度西門に移動し、ひとまわりしたあとでイベント会場に戻りました。

 会場に戻ってきたのは15:30ごろ。もう終盤で、アフターイベント的なものが始まっておりました。
 即売会開催中にアフターイベント的なモノをやっているため、舞台側のサークルは人が集まって留まるので困ったことになっていた感じだったんだけどどうなんでしょう。なお景品じゃんけんでは特に収穫無しでした。

 イベント会場で購入した本はそれほど多くありませんでした。10冊くらいかな。日本サークルさんは時期的に新刊は少なかったし、台湾サークル本は言語的に敷居が高いってのもあるしね。

 イベント終了後はいったんホテルに帰ってきました。
 その後は、光華商場あたりに買い物に。小店で充電用の電源タップ&USBケーブルを買ったり、露天で小籠包を買い食いしてました。台湾訪問中に露店で食い物買ったのはこれだけでしたけど、まあこれだけでもかなり満足した感じです。あとは商場近くのコミック専門店(蛙蛙書店)にて漫画数冊を購入。
 晩飯は昨日と同じく、コンビニで地元食い物を買い込んでホテルで食っておりましたわ。翌日は、起床して帰宅するだけの日程でした。

 イベント報告は以上かな。ついでに買い物についてのちょっとした感想

  • スーパーやコンビニでの買い物は日本と同じ感じで気楽。基本的にレジ袋は付かない(購入制)。スーパーやコンビニ何店か行って、うちが見ている範囲で袋を購入している人はいなかった感じ。袋がいるかどうか聞かれるので要らん/要ると言えるとよいかも
  • 買い物のとき端数がある場合は、端数について出せるか聞かれることが多かった。例えば、代金NT$210のとき、NT$500札で払おうとすると、かなり高い確率でNT$10を出せるか聞かれた。たまたまそういうのに多く当たっただけかも
  • 飲み物の自販機が少ない。基本的にほとんどないです。例大祭の会場の体育館周辺にはそういうものが見当たらず、近くの商店まで行って購入した
  • 数字の読み方はある程度把握していた方がいいです。レジ等があっても客側に金額が出ないところもあるので

 ただ、一人で普通に過ごすには、現地の言葉はほとんど話す必要はなかったです。小さな商店や露店を廻っていたりすると違ったのかもですけど。そんなわけで現地で使った台湾語は、単語レベルは別とするとほとんどないかも。

 また次回に同じようなイベントがあったらぜひ参加したいですね。楽しい3日間でした。初日と最終日は移動だけでしたが。

台湾で買ってきた東方書籍

 そんなわけで、東方書籍をあちこちで購入してきました。買った本は以下の通り。

  • 東方儚月抄(漫画版)尖端出版。上・中・底の3冊。定価はそれぞれ、NT$250、NT$160、NT$160。
  • 東方茨歌仙 東立出版。1,2,3巻。定価はそれぞれ、NT$120、NT$130、NT$130。現地版は3巻までが刊行されているようです。
  • 東方鈴奈庵 台湾角川。1,2巻。各NT$140。これも刊行は2巻まで。
  • 東方求聞史紀 青文出版。NT$650。
  • 東方求聞口授 青文出版。NT$499。
  • 東方文花帖 青文出版。NT$599。

なお、台湾は書籍でも普通に割引販売が有り、店舗により75%〜95%くらいの売価でした。
今回購入した以外にも台湾版の東方書籍・コミックスはありますがこれらは購入せずです。見つけられなかったものもありましたし。
んでは、それぞれ紹介。画像はスマホで撮ったのでぶれていたりするけど。画像によってはクリックすれば拡大します。


 ぱっと見たところ、日本のものと全く違いはありませんね。
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 中はこんな感じで訳されています。擬音は基本的に日本語版そのままでした。一通り読みましたが、内容に違いはないですね。
 あとついでに上巻の付属CDの画像。上海アリス幻樂団の名称や曲名は現地語になっています。
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 これも基本的に日本版と同じに見えます。日本版は表紙の中央下に「REX COMICS」とありますが、台湾版は「TONG LI COMICS」とあります。現地の出版社「東立出版」のことです。
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 で、いちばんの違いは書籍サイズ。日本版はA5版になりますが、台湾版はB6サイズになります。ちょっと大きめのコミックスのサイズですね。左が日本語版、右側が台湾版です。帯を外せば大きさと出版社以外には違いはないですね。
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 中身はこんな感じ。茨歌仙では、擬音等もかなり台湾語になっています。また、判りにくいネタなどについてはあちこち注釈を入れており、そういう面では儚月抄よりも親切かもね。各会の扉は日本版と同じく、カラーになっていました。
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 右のは13話より。日本語から台湾語に変わっているので、普段の点数が十点→十分など現地語的な表示(中国圏では得点などには「分」を使うことが多い)になってたり。*1
 あと、この回では銃声がキーになっているのですが、中国語で銃は「槍」、銃声は「槍聲」となるので、ぱっと見て変な感じでした。(なお槍は中国語では「矛」になります) 単語の違いとか、表現の違いとかいろいろ見ると面白いです。
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 1巻には帯が付いていました。それ以外ぱっと見てやっぱり日本語版と同じですね。表紙の下には「Kadokawa COMICS Boy Series DX」と書かれています。日本版の表紙には特にそのような表記はありません。あと今回は裏表紙の方も。
 そうそう、この書籍に限らず今回買った全ての書籍には価格として台湾と香港の定価が記載されていました。基本的に言葉・文字が同じですから、同じ本を販売できるからでしょうね。帯の後ろには三月精の広告も。
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 まあ、中身はこんな感じ。6話の冒頭のカラー部分と最初の方から1ページ。擬音などもそれなりに現地の言葉に。擬態語はほとんどそのままかな。このあたりは茨歌仙もそうだったので、なんかそういう慣習みたいなものなのかも。
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ついでに巻末の四コマと、2巻のカバーを外したところから。丁寧にこのへんも作られいてた印象。
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 そうそう、コミックに関しては、台湾版の方が紙が薄めなのかどれも厚みが少なかった印象でした。まあ、使っている紙に違いがあるのでしょう。薄いといっても読みにくかったり透けていた印象はなかったです。


 ハードカバーの書籍です。左が日本版、右が台湾版。本の作りも帯の作りもほぼ同じようにできています。ちょっと撮影した角度で本のサイズが違うように見えますが、全く同じです。厚みなどもほぼ同じ。そうそう、求聞史紀にはCDがついていましたが、曲名以外は現地の文字になっておりました。
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 中身はこんな感じ。同じですね。左は求聞史紀からチルノ、右は求聞口授から聖白蓮です。
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 求聞口授は、ちょっとミスが目立ってたのが気になったかも。たとえば、キャラ紹介のところには、漢字名とローマ字表記があるわけですが、このローマ字の綴りが間違っているケースが後半に多かったような気がします。(uとnの取り違いとか。元々の日本版に使っていた英字フォントがちょっと読みづらいものなので、写し間違えたのかなあと)

 そういえば、「古明地さとり」は「古明地悟」となっていました。種族としては「覚」、名前としては「悟」で、一通り本文中のさとりの氏名が記載されているところはチェックしたのですが、上記の通りでした。向こうでは「悟」が公式なのかしらねえ。ただ、現地の同人誌やWEBサイトなどではほとんど「覚」を使っている気がします。まあ、種族から名前を取るという意味こちらなのでしょうけど。
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 キャラ名の表記揺れは、カタカナキャラ(パチュリーとか)でわりと見るけど、さとりんはちょっと意外な感じだったかも。


 台湾版の表紙と中身。日本版の文花帖は厚めのA4コミックにCD付きでしたが、台湾版はハードカバーになっていました。それ以外の基本的な作りは同じかな。文花帖は中身にコミックなど収録されていますが、もちろん全て訳されていましたねえ。付属のCDも現地版になっておりましたが、著作表示と「体験版」の文字が現地版になっていたくらいで、ぱっと見日本のものと同じかなと思った感じ。(写真場ぶれぶれですいません)
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 で、全体を通してですが、日本語の書籍と台湾の書籍で台割り等で大きく変わっているものは一切ありませんでした。ページ番号が同じなら、どちらの書籍でも同じ絵、文章が出てきました。

 漫画については、台湾版でも絵と話を把握をしていたので読みやすかったです。基本的に日本語訳もあるわけですし。
 とりあえず、単語的なモノは漢字(文字)からある程度推測できますので、それに定型的な表現が判るとかなり読み進みやすくなりますね、といった感じです。
 次回台湾に行けたら、今回買えなかった書籍を入手したいです。

*1:中国麻雀が好きなので、向こうの得点表記にはけっこう敏感

おまけ。現地の言葉とかについて

 言葉というか、約物とか読むときに注意すると面白いって話。というか、読むときに知ってないと困るものも。
 実際に今回の現地版書籍のためにおぼえたのではなく、以前かやってる中国麻雀の現地の資料の読み下しで使ってたので今回役に立ったという感じです。

 で、ぱっと見目立つのが句読点。台湾では、「、」も「,」も「。」も縦書き横書き問わず文字中央になってます。中国では、日本と同じように書くのですが、台湾だけがちょっと違うみたい。あと、「、」と「,」を使い分けてますが、その他の役物も一緒に紹介。

  • 「。」 丸。日本語の「。」と同じ。
  • 「、」 点。単語や文節など短めの語句を列挙する場合に使用。日本語で「・」を使って複数の単語や語句を並べるように使うのと同じ感じ。
  • 「,」 コンマ。こっちが日本語の「、」的な使い方。
  • 「;」 セミコロン。「、」の列挙と同じですが、長めの文で使う場合で使用。複数の短文を並列的に並べるときに使用。求聞史記とかでは多用されてた。あと、縦書きだろうが横書きだろうが「;」のまま使用する。
  • 「:」 コロン。日本語と同じように単語に対して説明を入れるようなときや、説明をするときに使う。これも縦書きだろうが横書きだろうが「:」のまま使用。縦書きのとき使われると二点リーダと間違いやすいけど、案外同じように使われるので気付かなかったりする。

 「、」「,」「。」については、鈴奈庵の帯とか、求聞口授の扉の言葉などがわかりやすいかな。訳は現物を見て下さいな。
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 セミコロンについては、求聞史記の「幽霊」出現場所の項目から。この部分、日本語版の書籍から引用すると『生息場所(*1)は、幻想郷のあらゆる所。騒がしい場所には騒がしいのが好きな幽霊が、陰気な場所には陰気なのが好きな幽霊が、温泉には温泉好きな幽霊が集まるのである。』と、3つの説明が列挙されている感じです。今回は3つの文がわりと短いですが、句点を含む長い文章を並べるときとかにも使っているようです。
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 コロンはあまり使われないけど、同じく求聞史記魔理沙の項目から。あたまのところが『職業:泥棒』という意味になります。ここ以外だと、求聞口授の目次で、「第一部:新勢力極竟為幻想觶帶來什麽」のようなところや、文花帖のキャラ紹介の「登場作品:《東方永夜抄》」といったところとかに(どれも縦書きで「:」です)。
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 その他、文章のルールで、日本語の1字下げに対して中国圏は2字下げとか、字形の違いについてとかネタはあるのです。しかし、東方書籍にはあまりその違いがわかるような部分がなかったですかね。二字下げは、イベントで買ったSS本とかでそうなってて、おおって思ったくらい。後はカタログの最初の挨拶の文とか。
 ただ、字形はフォントの選択次第なところもありますし、現地の教科書体的な正しいとされる字体と印刷用の字体にも差があるでしょうし。例えば今回見たものでは「聖」とか「郷」とかは書籍内でも現地的な文字でしたが「丸」や「茨」は日本で使っている文字がほぼそのまま使われていた感じですねえ。(そういえば、カタログの挨拶文では「次」の字が現地風になってたみたいな)

 まあ、いろいろ興味はあるところだけど、これ以上は話が外れるのでまたこんどに。