はじめの記事とも関係するけど、オタク情報が乏しい時代には、今ではあまり見かけない同人誌がありました。
まず、資料系同人誌ですが、単に特定のアニメ(やコミック)のサブタイトルとあらすじが列記された本、作品の商品グッズの一覧表、ある作家の作品一覧、などなど特定の資料を集めて編集した同人誌が結構ありました。たまたま自分がはまってたジャンルはそういうのが豊富だったのですが、たぶん人気ジャンルにはどこでもあったのではないでしょうか。うちはあまりこういった本は買いませんでしたね。
感想系同人誌は、作品の感想などをを集めた同人誌です。とくに人気作品や長期連載のアニメ・コミック作品には感想系のサークルがあったと思います。昔は作品の感想を簡単に交換できない時代ですから需要はありましたし、実際よく見かけました。
たいていは会員制の同人サークルが会員から作品の感想や寸評、評論、イラスト等を募って編集し、会員に送り返す(または同人イベントで売る)といった形式だったと思います。同じ作品ジャンルでもサークルで特色があって、評論や作品解説に強いところ、イラスト作家が豊富なところ、人気投票やテーマ別特集を行うなどのイベントが盛んなところなどがあり、買うのがけっこう楽しみなサークルもありました。うちの身近にこういう感想系のサークルがけっこうあったので、オタク=感想や作品を発信という図式がどうも染みついてしまっているようです。知り合いには論客もいたし、オタクなら語るってのもそのへんからかも。
資料集同人誌も、感想系同人誌も、いまではネットで全て代替がきくようになり、こういったサークルはほとんど残っていないと思います。