まいさんの日記

まいさんが、趣味的な記事を書くところです。はてなダイアリーの「まいさんの日記」のから引っ越しました。

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冬コミの例の件の続き

 おとなり日記なんかで同じ話題を探してたら、id:geiinbashoku 様の書かれる「鯨飲馬食ブログ」にていい文章を見つけました。ちょっと長いですが引用。

 恐らく、一昔前までは作家性は「物語」のレベルに宿っていた。だが今では「文体」のレベルにある。上の例で何故3や4が嫌われるかといえば、「二次創作」という「パロディ」において「同人作家」が行っている「創作」は殆ど「絵を描く」ことだからだ。彼らにとってみれば、「トレス」によって「絵を描く」ことを取られてしまうことは全てを取られることと同義といえよう。「イラストレーター」ならなおさらだ。

 だからみつみ氏は自分の作家性を脅かす「トレス」や「模写」に対して非常に厳しくならざるを得ない。逆に言えば、その「作家性」は「トレス」や「模写」によって簡単に揺らぐものでしかないとも。皮肉なことだが、それが一つの現状を表しているのだろう。

*1
 まあ、この論が当たってればみつみ氏があれだけ敏感になる理由はわかったことになるが…。
 ゲームや漫画中の一場面の模倣とかだったら「問題として」聞かない話だからな。たとえば(手元にあった同人誌で見つけた)ひぐらしレナの「嘘だっ!」とかパクられた数は数えきれ無いだろうが、それについて否定的な意見は皆無だし、こういうパロディを上手く使える作家が人気があると思う。上の言葉を借りれば、ストーリーそのものをパクっているわけではないから、パクられた側は作家性にたいした影響が無いから、問題にされていないということか。
 

 うちはこのまえのオフ会みたいな同人誌読み回しをけっこうやっているのですが、昔からの同人読みは同人誌に物語の創作性を求めるケースが多いです。綺麗な一枚絵はぱっと目を引いてもそれ止まり。絵がまだまだでもストーリーやセンスのある作家はそういった場で、同人批評話が盛り上がる…といった具合。(3、4サークルくらい列挙をしようかと思ったけど、絵がまだまだ、っていう評価はあんまりだと、思いとどまりました)

*1:ワク内の「3や4」はいわゆる「模写」と「目などのパーツの描き方とかを参考にする」ような事例